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札幌市で「G7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合」が開催されました
コンベンション
2023.06.29

札幌市で「G7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合」が開催されました

2023年4月15日・16日の2日間、札幌プリンスホテルで、「G7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合」が開催され、株式会社コングレは会場設営・会議運営全般を担当しました。

G7気候・エネルギー・環境大臣会合はG7サミット(首脳会合)に関連して開催される閣僚会合の一つで、サミットにおける議論の基礎ともなる重要な会合です。(出典:環境省公式Webサイト)
環境とエネルギーに焦点をあて、世界の持続可能な成長に向けて、クリーンエネルギーへの転換と地球環境について、各国・各機関の当分野のトップ(日本は西村 康稔 経済産業大臣、西村 明宏 環境大臣)が一堂に会し議論を行います。

今回の会合では、気候変動、生物多様性の損失、汚染という3つの世界的危機に直面しており、ネットゼロ、循環経済、ネイチャーポジティブ経済の統合的な実現が重要との認識で一致しました。また、2035年までにG7の保有車両からのCO2排出を少なくとも共同で50%削減(2000年比)する可能性に留意すること、排出削減対策が講じられていない化石燃料のフェーズアウトを加速させること、環境上適正かつ効率的な国内・国際の重要鉱物等の回収リサイクルを推進すること、2040年までに追加的なプラスチック汚染をゼロにする野心を持って、プラスチック汚染を終わらせることなどが共同声明に盛り込まれました。

会議の内容だけでなく、会議の備品などにも環境配慮の取り組みを実施。IDケースには、バンブー素材のストラップと生分解性プラスチックのケースを使用し、国名を表示するデスクボードはプラスチックではなく木製にしました。さらに、使用済みパネルや容器を生産する過程で発生する端材を原料として使用した完全リサイクル・環境配慮型のパネル『Recoボード』を、会場サインやバックパネルに活用するなどの工夫を行いました。

本会合の前日には、各国政府関係者や国際機関の方々を招く地元主催のレセプションが札幌市内のホテルで開かれ、地元の高校生が参加者を出迎えました。食事のメニューには北海道産の食材を使用。レセプションでは、富良野市在住の脚本家 倉本 聰 氏のメッセージ動画や、会場内をキャンドルの明かりだけにして環境やエネルギーの大切さを体感していただく演出、札幌南高校の書道部によるパフォーマンスなどが行われました。
また、本会合の機運醸成イベントとして、地元実行委員会による北海道民への環境の啓発や開催地の魅力発信のためのプログラムが多数実施されています。

15日の政府主催のレセプションでは、北海道の食材を活用した料理や北海道の地酒の提供、アイヌ舞踊やよさこいを披露し、参加者に北海道の魅力を感じていただきました。
また、次代を担う道内5校の小学生が、大臣会合のテーマとなる脱炭素・環境保全などについて、自らができることを「G7子ども行動宣言」に取りまとめ、江差町立南が丘小学校の児童7人が代表して宣言文を発表。宣言書を西村 康稔 経済産業大臣、西村 明宏 環境大臣に手交しました。

本会合は、大臣会合での議論のほかにも、世界への北海道の魅力発信や、未来を担う地元の子どもたちが環境とエネルギーについて考え、国際交流を体験するなど、大きな意義のあるものとなりました。
このような国際会議の運営を無事に終了することができ、ご関係の皆さまのご支援、ご協力に心より感謝申しあげます。