Menu
トップページ > ニュース >
ポートメッセなごやが挑む『展示場の新しいカタチ』。「ハコ」を超えていく『IDEA PITCH CONTEST』を「第22回MICEイノベーション研究会」として開催しました
展示会・イベント
2023.02.28

ポートメッセなごやが挑む『展示場の新しいカタチ』。「ハコ」を超えていく『IDEA PITCH CONTEST』を「第22回MICEイノベーション研究会」として開催しました

2023年2月22日(水)、名古屋市国際展示場(以下、ポートメッセなごや)では、同施設が新しい展示場のカタチを創出することを目指して導入する、技術(テック)やサービス、アイデアを募集するコンテスト「IDEA PITCH CONTEST(アイデアピッチコンテスト)」の最終選考会を開催しました。これは、MICEイノベーション研究会{主催:株式会社コングレ(東京都中央区、代表取締役社長:武内 紀子)、株式会社新産業文化創出研究所(東京都千代田区、代表取締役所長:廣常 啓一)}との共催イベントです。
第22回を数える同研究会のイベントとしても、全国の自治体やMICE施設の運営者が新しい施設の在り方を考えるための参考となるよう、今回は初のコンテスト形式で実施しました。

※本コンテストは、名古屋市の承認事業です。
※当日の模様は、東海テレビ「NEWS ONE」のネットニュースで動画をご覧いただけます。

2022年10月、ポートメッセなごやに第1展示館とコンベンションセンターが誕生しました。
そのリニューアルオープンを記念して実施する今回のイベントは、同施設の魅力アップにつなげるための「IDEA PITCH CONTEST(アイデアピッチコンテスト)」です。
スタートアップ、事業会社の皆さまから約30件のエントリーをいただき、事前審査の結果、最終選考会に臨む6社のファイナリストを決定しました。

そして、会場のコンベンションセンターには、ファイナリストのピッチを応援し、最新動向を知ろうと約200名が集結。MICEイノベーション研究会のファシリテーターである新産業文化創出研究所 廣常所長が、コンテストの概要を説明し、最終選考会はスタートしました。

【ファイナリストによるピッチ】

「電子チケットを活用した周辺施設との連携による地域活性化」
エイキュウリンクス株式会社 代表取締役 永井 雅久 氏
「展示会 商談をDX!音声認識で世界標準の展示場へ!」
株式会社Archaic 代表取締役 横山 淳 氏

「誰でも手軽に組み立てられる、環境にやさしい平常時・災害時の2WAY什器の開発~Re-board®が変える仮設の世界~」
株式会社サムライズ 代表取締役 奥田 洋三 氏
「AIチャットボットの活用で、金城ふ頭をにぎわいの中心へ!~施設の魅力向上と回遊促進を実現」
株式会社ビースポーク 代表取締役 綱川 明美 氏
    

「ポートメッセなごやでのめちゃバースの活用について」
株式会社ハシラス 経営管理室 マネージャー 田野 雄貴 氏
「リアル空間の価値を再定義。来場者データの収集とデータ収益基盤の構築。」
東海テレビ放送株式会社/株式会社アドインテ/株式会社ブロンクスビル(3社合同提案)
株式会社アドインテ セールスプランニングDiv. 山際 伸太朗 氏

【展示・PRコーナー】

ファイナリストをはじめとしたエントリー各社と来場者のマッチングエリアである展示・PRコーナーを設置。来場者の投票で「観覧者賞」を決定しました。

【審査結果】

厳正なる審査の結果、最優秀賞は以下に決定しました。

最優秀賞

東海テレビ放送株式会社/株式会社アドインテ/株式会社ブロンクスビル(3社合同提案)
「リアル空間の価値を再定義。来場者データの収集とデータ収益基盤の構築。」

新しい情報技術であるが、事業としての実績があり、実現可能性が高い提案であること。周辺の店舗や施設、鉄道などと連携して、新しいクーポンや広告の展開が期待される点が評価されました。

また、来場者による投票の結果、観覧者賞は以下に決定しました。

観覧者賞

株式会社サムライズ
リサイクル可能な紙素材100%でできたエコロジーな資材「Re-board®」

サステナブルな展示会・イベントの在り方、SDGsの取り組みであり、様々な活用の組み合わせが可能である点が来場者に評価されました。

【審査員講評】

・愛屋 博司 ポートメッセなごや 館長

ポートメッセなごやは、昨年10月にリニューアルオープンし、主催者、出展者、来場者にとって使いやすく、行きたくなるような会場になることが重要です。そのため、利用する側の使いやすさが向上するかどうかを重視して審査を行いました。どれも素晴らしい提案でたいへん感謝しています。

・田中 敏之 中部ニュービジネス協議会 理事

いろいろな視点から発表していただき、甲乙つけがたく、どの提案も効果を発揮するだろうと思いました。地元以外の事業者の方が多く提案してくださったため、これを機に名古屋をはじめ中部地区の関係者とのリレーションを持続して、実際にこの地域でのビジネスに加わっていただきたいと考えています。

・西口 弘紳 株式会社中日新聞社 広告局 ビジネス開発部長

発表はどれもわかりやすく審査するのが難しいと感じました。サービスの内容よりも、ポートメッセなごやの課題解決にどれだけ向き合った提案になっているかを意識して審査しました。

・棟方 三代 名古屋市 観光文化交流局 観光交流部 MICE推進室 室長

審査は最後の最後まで悩みました。ファイナリストからこれだけの提案をいただいたことをうれしく思っています。私自身も勉強になり、いろいろなチャレンジができることを実感しました。ポートメッセなごやのハードだけでなく、ソフトも大事であり、ファイナリストのアイデアを参考にしたいと思います。

・廣常 啓一 MICEイノベーション研究会 / 株式会社新産業文化創出研究所 所長

審査員によって評価が分かれ、最優秀賞は簡単に決まりませんでした。
展示会を想定するもの、イベントを想定するもの、地域との連携を構築するものなど、その提案が何に適するものであるか、それぞれに長所や短所があったと思います。
1社の提案だけでなく、プレゼンテーターの組み合わせやコラボレーションによって、より大きな力を発揮できるのではないかと感じました。ぜひこれを機会に来場者との交流を深めてもらい、ビジネスに結び付けていただければと思います。


これからポートメッセなごやは、本コンテストの最優秀賞受賞者をはじめ、名古屋市、地域の経済界などの関係者と力を合わせ、イノベーションにチャレンジします。展示場の新しいカタチにご期待ください。

【ダイジェスト動画】

【名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)】

名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)は、1973年に名古屋市金城ふ頭に建設された中部地区最大規模の国際見本市会場です。2022年10月1日、新設の「第1展示館」と「コンベンションセンター」が開業しました。
株式会社コングレは、公益財団法人名古屋観光コンベンションビューローとともに、指定管理者「ポートメッセなごやMICEコンソーシアム」として、施設の管理運営を担当しています。

【MICEイノベーション研究会】

2020年7月、コロナ禍で影響を受けたMICE(企業のミーティング・セミナー、国際会議・学会、展示会・イベントなど)を進化させるため、「MICEイノベーション研究会」を立ち上げました。研究会は通常オンラインで、MICEに関する課題やニーズ発表、そして異業種からのソリューションの提案発表を行っています。これまでに2回、当社のMICE施設「コングレスクエア羽田」で、実証実験と展示会を対面)リアル開催しました。
異業種との交流を通じ、DX、AI、ロボットなどの先端技術を取り入れて、新しいMICEのカタチを創造すること。そして、それを生み出す共創プラットフォームの役割を果たしています。
本研究会 会員数(企業/団体): 約750
新しい技術やサービスを提案した企業・団体数:約90(第22回 2023年2月現在)