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「第20回MICEイノベーション研究会」を開催しました~リアル開催の本格化に向けたMICE施設向けソリューション
展示会・イベント
2022.10.05

「第20回MICEイノベーション研究会」を開催しました~リアル開催の本格化に向けたMICE施設向けソリューション

2022年9月29日、株式会社コングレ(東京都中央区、代表取締役社長:武内 紀子)と株式会社新産業文化創出研究所(東京都千代田区、代表取締役所長:廣常 啓一)は、「第20回MICEイノベーション研究会」をオンラインで開催しました。
今回の研究会のテーマは「本格的にリアル開催が復活する前に導入を検討すべきMICE施設向けソリューションとは」です。MICEがリアル開催に戻りつつある一方で、コロナ禍で主流となったオンラインを併用するハイブリッド開催は、今後も継続していくと予想されています。今回は、会場となるホテルや展示場、コンベンションセンターなどのMICE関連施設利用者の体験価値の向上につながる技術やサービス、ビジネスアイデアの提案発表を5社が行いました。

1社目は、 株式会社HYTEK 道堂 本丸 氏による「検温フォトプリントサービス『Thermo Selfie』から見る、遊び・エンタメの大切さ」の発表です。
コロナ禍において、イベントや施設に入場する際に必要となった検温作業。同社は、受付に設置された検温機器がスルーされてしまいがちという課題に焦点を当て、検温機器にエンターテインメント性を融合させた「Thermo Selfie」を開発しました。検温と共に撮影を行い、写真をフォトカードとしてその場でプリントできる「Thermo Selfie」。プリントされたフォトカードは、顔写真付き入場パスになると同時に、会議やイベントの参加の思い出にもなります。
発表では、コロナ禍で日本のエンターテインメント業界が依然厳しい状況にある中、未来を明るくするべく、事務的な行為をエンタメに昇華するプロダクトの提案がありました。

2社目は、株式会社構造計画研究所 干畑 まい 氏による「withコロナ時代の新しいアクセス管理システム『RemoteLOCK』」の発表です。
「RemoteLOCK」は、ゲストや来場者などの施設利用者の入場・入室が管理できるクラウド型アクセス管理システムです。
通常は、管理者と利用者との間でカードキーの物理的な受け渡しが必要ですが、「RemoteLOCK」では、鍵の代わりに施設管理者がPC・スマホ上で利用者ごとに期間を限定した認証コードを作成し、利用者にオンライン上で受け渡しをするため、完全にキーレス化できます。
また、入場・入室履歴の保存・通知で、施設入場時の記帳や宿泊者名簿記入作業を省き、受付周りの混在を解消。ITによる管理で遠隔から各施設をマネジメントし、現地対応の削減、施設運営の無人化・省人化、非対面化などを実現します。
発表では、MICE施設や宿泊施設への導入事例を交えて提案がありました。

3社目は、株式会社フォーステック 高木 慶啓 氏による「IoTスマートリサイクルボックス(スマートゴミ箱)『SmaGO(スマゴ)』」の発表です。
「SmaGO」は、ソーラー発電で動く環境にも優しいスマートIOTゴミ箱です。ゴミが溜まると自動的に約5分の1に圧縮し、ゴミが溢れるのを防ぎます。また、通信機能を通じて、ゴミの蓄積状況をクラウド上でリアルタイムに把握することも可能です。そのため、ゴミの収集作業を効率化し、回収コストや、回収作業に伴うCO2排出量の削減が期待できます。同社は「SmaGO」の設置を通じて、ゴミ回収の効率化や費用削減を実現し、街の美化を促進しています。
発表では「SmaGO」の機能説明に加え、「SmaGO」に広告を掲載し、その収益によってゴミ箱を低コストで設置する「屋外広告メディア」としての提案もありました。

4社目は、株式会社PIJIN 高岡 謙二 氏による「ひとつのQRコードだけですべてを多言語化するQR Translator」の発表です。
「QR Translator」は、ひとつのQRコードで看板や印刷物を簡単に多言語化できる世界初のソリューションです。日本、米国、中国、EU、韓国などで特許を取得し、実用化されています。日本語でしか書かれていない説明書きでも、このQRコードを付けるだけで、読み取った携帯端末の設定言語に応じた情報を表示できます。言語ごとにQRコードを分ける必要はありません。また、点字の代替機能音声で読み上げることもできます。
発表では、スライド上にあるスペイン語の説明書きで、実際に参加者が「QR Translator」を体験。説明書きの横のQRコードをスマートフォンでスキャンして日本語化しました。
そのほか、サンノゼ日系アメリカ人博物館(米国)やラオスの世界遺産ルアンパバーンでの導入実績の紹介もありました。

5社目は、株式会社MEBUKU 入江田 翔太氏による「タビナカの観光DXソリューション『Pokke』とMICE領域での可能性について」の発表です。
日本人向けのツアー&アクティビティブランド「Fun(タビナカ)」をターゲットとしたトラベル音声ガイドアプリ「Pokke」。対応都市数30都市、対応言語数10か国、音声ガイド数400以上、ガイド・声優数100人以上と、豊富に揃えています。
ガイド機能だけでなく、地域周遊のスタンプラリーや謎解きなどの機能も備えており、MICE開催時の周遊や滞在を促進することができるサービスです。
発表では、観光からMICEへの展開を視野に入れた提案がありました。

<第20回MICEイノベーション研究会 プログラム>

16:00 – 16:10【研究会説明】
ファシリテーター: 株式会社新産業文化創出研究所 所長 廣常 啓一

16:15-16:30 【提案発表:感染症対策】
「検温フォトプリントサービス『Thermo Selfie』から見る、遊び・エンタメの大切さ」
株式会社HYTEK
代表取締役 道堂 本丸 氏

16:30-16:45【提案発表:スマートロック】
「withコロナ時代の新しいアクセス管理システム『RemoteLOCK』のご提案」

株式会社構造計画研究所
すまいIoT2部 西日本・市場開拓室 干畑 まい 氏

16:45-17:00【提案発表:スマートゴミ箱】
「IoTスマートリサイクルボックス(スマートゴミ箱)『SmaGO(スマゴ)』」

株式会社フォーステック
アカウントマネージャー 高木 慶啓 氏

17:00-17:15【提案発表:多言語化対応】
「ひとつのQRコードだけですべてを多言語化するQR Translatorのご紹介」

株式会社PIJIN
代表取締役社長 高岡 謙二 氏

17:15-17:30【提案発表:地域連携(MICEとの連携)】
「タビナカの観光DXソリューション『Pokke』とMICE領域での可能性について」

株式会社MEBUKU
代表取締役 入江田 翔太氏

【次回以降のご案内】
次回の第21回MICEイノベーション研究会は、2022年12月上旬に開催予定です。
詳細は追ってお知らせいたします。