経団連観光インターンシップ2025①東京本社編~講義と交流会
一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)は、「経団連観光インターンシップ」を実施しています。観光立国・観光先進国の実現に向けて「高度観光人材」の輩出を目指して2011年度から行われており、立教大学、東洋大学が参画し、経団連観光委員会有志企業の協力のもと、講義と就業体験による実践的な教育機会が提供されています。
株式会社コングレは各大学から学生を受け入れ、独自に募集した学生と合わせ、2025年9月9日~17日のうち5日間の体験実習を実施しました。
プログラムは、本社でのMICE講義と交流会、MICE施設見学、「第27回日本骨粗鬆症学会」(幕張メッセ)の運営体験、コンベンションの企画提案プレゼンなどです。
これから内容ごとに全3回のレポートを連載します。第1回は本社でのプログラムをご紹介します。

社長懇談、本社見学、若手社員とランチ会
本社では、インターン生と社長の武内紀子との懇談会、オフィス見学、新卒入社の若手社員とのランチ会を行いました。
社長との懇談会
社長の武内紀子は、数ある企業の中からコングレをインターンシップ先として選んでくれたことへの感謝をお伝えしました。
そして、自身の就職活動を振り返り、やりたいことが見つからず、いわゆるガクチカがうまく言えなかったりして苦労したが、その過程での学びや経験が今となって活かされていることに触れ、「今回のインターンシップが皆さんにとって、将来の可能性を広げる機会となることを願っています」と述べました。

オフィス見学
東京・日本橋にある本社のオフィスは、コロナ禍を経て何度かレイアウト変更を行い、社員が働きやすく、コミュニケーションしやすい環境づくりを心掛けています。
インターン生は執務エリアや会議室、コミュニケーションスペースなどを一通り見学し、その間オフィスにいた若手社員と交流する機会を設けました。


若手社員とのランチ会
また、インターン生と新卒入社の若手社員とのランチ会を実施。社員はそれぞれ、コンベンション、施設運営、展示会・イベントなどの仕事の内容や趣味についてパワーポイントで自己紹介し、食事をしながら、仕事のやり方や自身の就活について参考になるお話しをしました。


MICEの講義、プレゼン課題の提示
MICEとは? コングレの役割は?
午後は、MICEの講義のほか、コンベンションの運営体験、企画提案のプレゼン課題について説明しました。
MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。


MICEの効果は数多くありますが、特にこの5つが挙げられます。
①地域への経済効果
②ビジネス・イノベーションの機会の創造
③国・都市の競争力向上
④交流人口の平準化
⑤レガシー
コングレは『未来が生まれる、「場」をつくる。』を掲げ、「MICEをトータルにプロデュースする会社」です。コンベンション事業、展示会・イベント事業、施設運営事業の3つのセグメントを展開しており、MICEを通じた社会課題解決・地域活性化に取り組んでいます
コングレが国際会議や学術集会、展示会・イベントの企画・運営を通じて、開催地や関係者にどのようなレガシーを残しているか。サステナビリティやSDGsにどのように貢献しているか。MICE施設を通じて地域社会の一員となり、関係者とともにまちづくりや地域活性化に取り組んでいるか。そして、それらの活動がどのように社会貢献につながっているか、事例を交えて説明しました。


コンベンションとは?
今回は、MICEの「C」である「コンベンション」の運営体験の実習を行います。
コンベンションとは、各国の要人が集まる重要な国際会議、新たな研究成果が発表される学会など、大勢の人が集まる大型の会議のことです。
コングレは、PCO(Professional Congress Organizers)として、主催者の想いを受け、カタチのないところから、国際会議や学術集会を主催者と共につくり上げていきます。
今回の実習は、幕張メッセで開催される「第27回日本骨粗鬆症学会」の運営現場体験です。担当者からの入念なレクチャーの後、質疑応答を行い、準備万端で当日の運営に備えました。
また、最終日には運営体験を踏まえ、コンベンションの企画提案のプレゼンを行います。本社ではグループに分かれ、それぞれ企画案を話し合い、プレゼン資料の作成に取り組んでいきました。
第2回「コンベンション編」につづく