経団連観光インターンシップ④プレゼン編~コンベンションの企画提案

一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)では、「経団連観光インターンシップ」を実施しており、立教大学、東京都立大学、東洋大学が参画し、経団連観光委員会有志企業の協力のもと、講義と就業体験による実践的な教育機会が提供されています。
株式会社コングレは各大学から学生を受け入れ、2024年8月20日~27日の間の5日間、体験実習を行いました。
レポート第4回は、最後のプログラム「コンベンションの企画提案のプレゼン」と参加した学生の感想をご紹介します。

東京本社会議室にてプレゼンをやり終えて安堵の記念写真
東京本社会議室にてプレゼンをやり終えて安堵の記念写真

コンベンションの企画提案のプレゼン

実習の最終日は、5日間の集大成として、インターン生によるプレゼンテーション大会を実施しました。

コングレのような B to Bビジネスでは、クライアントの課題や案件に対して、企画書やパワーポイントのスライドを作成しプレゼンを行います。その結果、他社との企画競争に勝利して初めて受注が決定し、そこから取引が始まります。

実習の最後に実際のビジネスで行われる企画提案とプレゼンをインターン生にも経験してもらうべく、この場を設けました。
これまでの講義や施設見学、名古屋での学術集会の運営体験を踏まえ、学術集会の主催者に向けて企画提案する設定です。

プレゼンのテーマは「医学系学会の学術集会におけるレガシー創出」。
①メディカルソリューション、②エリアソリューションの2つの切り口で、企画を立ててもらいました。
メディカルソリューションは「専門家×一般人」。
医学・医療の専門家の知見を学術集会を通して、いかに一般の人々に活かしてもらえるか。
エリアソリューションは「開催地×魅力」。
開催地の地域活性化、中長期的な発展、次世代育成などを、名古屋を舞台に設定して企画してもらいます。

短い準備期間の中、実習での経験や学んだ成果を活かして1人ずつパワーポイントを作り、プレゼンの内容を考えて本番に臨みます。

1人の発表時間は7分。質疑応答はそれぞれ5分。
コンベンションの講義を担当した社員と、名古屋で「第28回日本看護管理学会学術集会」の運営を担当した社員が、インターン生の発表に対して質問し、最後に講評を行いました。

そして、パワーポイントの作り方やデザイン・レイアウトの基本などをアドバイスした広報担当から、スライドや話し方についてフィードバックし、人事部から実習全体のフィードバックを行いました。
最後に、インターン生が1人ずつこの5日間を振り返り、記念写真を撮ってすべての工程が終了しました。

5日間でボリューム感のあるプログラムを詰め込んだため、消化するのがたいへんだったのではないかという懸念もありましたが、最後は皆でやりきったという連帯感が芽生え、それぞれが充実感に溢れた表情で家路に着きました。

今回のコングレでの経団連観光インターンシップが、観光を学ぶ皆さんの学問の糧や進路選択の参考になり、観光業界の人材育成のお役に立てれば幸いです。
ご参加いただきありがとうございました。

インターンシップ参加学生の声

実際に学会に参加させていただいたことがすごくよい経験になりました。 運営本部の補助として働かせていただき、運営側の立場としてインカムを着けてそれぞれの会場の様子や連絡事項を共有し、実際にディレクターの後ろについて見回り、学術集会全体を見渡すことのできる立場で仕事をしました。これはなかなか経験することができないと思うので、感謝しています。 そして名古屋めしがおいしかった!!!
前半2日間でインプットしたMICEビジネス、施設運営の知識を名古屋での実習で体験することができ、非常に興味深かったです。 実際に現場を通し、自分も1スタッフとして体験することで、詳細部分を知ることができました。まさに、ハコから場をつくる、新しい価値をつくり出す機会を目の当たりにでき、大変実りある時間を過ごすことができました。 このような貴重な機会をいただけて、感謝でいっぱいです。誠にありがとうございました。
自分が予想していたよりも、運営本部は静かであったのが意外でした。これまでのイメージでは、運営本部の人々はずっと対応に追われ、インカムは常に飛び交っているのを想像していました。これは、事前の準備や対策(マニュアルづくり)がしっかりとなされていたために、このようになっていたのだと現場で感じました。 施設見学・運営・企画立案体験などを通じて、MICEに特化した会社の意義について考えられた点が、大きな学びとなりました。
私はプレゼンテーションをする機会が多くなかったため、今回の実習で企画提案の機会をいただけたことはとても貴重でした。フィードバックもいただき、提案内容やプレゼンテーションスキルなど、自分自身に足りないことを実感する機会となりました。 テーマ発表からコンセプトを決める時間が短く、日々自分の引き出しにアイディアをためていくことの大切さを感じました。 パワーポイントを作成する際のアドバイスもいただき、今後パワーポイントで意識してこの経験を活かしていきたいと思います。
一番の印象として感じたことは、出会った社員の皆さまが優しく、素敵な方ばかりということ。そして社員同士の仲が良いということです。 また武内社長がとても物腰柔らかく、学生の私たちに対しても親しみを持って様々なお話をしてくださったのが大きく印象に残っています。実習中、武内社長と廊下で何度かすれ違う機会があったのですが、その度に優しくほほえみかけていただき、社長がこのようなお方だからこそ、社内の雰囲気が良いのだろうと感じました。 もちろん仕事をする上で和やかな雰囲気ばかりではないと思いますが、常にピリピリした職場ではなく、コングレのような雰囲気の良い職場で働きたいと強く感じました。
このインターンシップのテーマを、MICEの知識や理解を深めることに設定していました。 施設見学と学術集会の運営でMICEの現場を体験して、企画運営と施設運営の双方の視点からMICEへの理解を深めることができ、目標を達成できたと思います。 名古屋国際会議場の独自企画の主催イベントのお話しが印象に残っています。自分が企画提案する際の参考になり、企画とはこのように考えればよいのだという軸をつくることができました。 人前で話すのは苦手でしたが、皆さんの前でプレゼンができて、よい経験になりました。
ひとびとがつながる「場」をつくる。 その必要性と重要性を、施設見学や武内社長のお話を伺ってより実感いたしました。 私は国際会議のコーディネートに対する興味からMICEビジネスを知るに至りました。 ただ会議といった一時的な「場」のみならず、半永久的に存在し続ける施設の設計段階から携わり、運営も担われている貴社の事業内容について学び、一面的だけでない「場」の多様性に気が付き、いろいろなことを考えることができました。