コングレはHISの「おしごとけんがく」プロジェクトで、科学館のお仕事紹介を行いました

2023年8月17日、オンラインプロジェクト「おしごとけんがく」(企画:株式会社HIS)で、株式会社コングレ(東京都中央区、代表取締役社長:武内 紀子)の櫻井 英雄が、科学館のお仕事紹介を子どもたちに向けて行いました。
櫻井は、当社が共同事業体による指定管理者として管理運営を担当する板橋区立教育科学館に勤めています。当日は、全国から参加したおよそ30名の子どもたちに、オンライン上で科学館スタッフの一日の働き方を紹介したり、簡単な科学実験を行ったりしました。

最後にフレミングの法則のポーズをした記念撮影

オンラインプロジェクト「おしごとけんがく」は、未来を担う子どもたちが選択肢を幅広く持つこと、そして楽しく正しく知見を高めてもらうことを目的とした株式会社HIS TABIFLEEEEEK social good teamのプロジェクトです。
「子どもたちの体験格差」をなくしたいという想いのもとスタートし、学校や家庭の中で知り得ることができる範囲をこえ、あらゆる "おしごと" に触れることで、将来の夢を誰もが描けるようにと願い、"体験" 機会を創出しています。
今回、大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」の共創チャレンジに登録している株式会社HISと当社が出会い、お互いのチャレンジ内容に共鳴して、本企画が実現しました。

科学館の仕事や科学の面白さを子どもたちに紹介!~「なぜ?」と思うことを大切に~

当日は、ネコのアバターに変身したHISのスタッフが会を進行しました。
櫻井は、まず自己紹介として、自身の小さい頃から今なぜ科学館で働いているのかまでをお話ししました。そして、科学館がどんなところかを、自身が撮影した動画を流しながら紹介。科学館に設置している貴重な化石や、普段では入れない科学館スタッフが働く事務所、プラネタリウムを操作するコンソールと呼ばれる設備について、わかりやすく説明しました。

資料に沿って子どもたちにわかりやすくお話ししていました。
プラネタリウムのコンソール。普段なかなか見れない設備です。

そして、子どもたちに人気のスライムで実験を行いました。粉をかけて混ぜたスライムがどうなるか、子どもたちはとても興味津々。画面越しに映る変化したスライムを楽しそうに見ていました。

続いて手元に紙と鉛筆、定規を準備してもらってクイズの出題です。まず、子どもたちに1.3cmの丸を書いてもらいます。そしてそれを地球に見立てて、月と太陽の大きさと地球との距離はどのくらいかを当ててもらいました。結果として、地球が1.3cmに対して、月の大きさは3mm、距離は40cm。太陽の大きさは定規では測れない1m40cm、距離は140mと、風船や地図を使って表現しました。

スライムに粉を入れて混ぜます。粉の正体はクエン酸。酸に反応したスライムが溶けていく実験でした。
子どもたちに書いてもらった1.3cmの地球からおよそ140m離れた距離にある太陽の大きさは大体この位だと風船で説明しました。

他にも、目に関わるクイズを出題し、子どもたちに図を書いてもらいながらわかりやすく目の仕組みを説明し、質問コーナーへ移りました。質問コーナーでは、どうしてスライムが溶けたか、なぜ科学館で働いているのか、一番大変な科学実験は何かなど、子どもたちから様々な質問があり、一問一問櫻井がわかりやすく丁寧に回答しました。

最後に、参加した皆さんでフレミングの左手の法則ポーズをして笑顔で記念撮影。「なぜ」と思うことを大事にしてください、「なぜ」と考え、調べてもわからない時は、いつでも科学館に来てください、という櫻井の言葉で会を終えました。

参加者からは「実験もあって楽しかった」「地球と月と太陽の大きさの比較がためになった」「とてもよい学びの時間となった」などの感想をいただきました。今回の「おしごとけんがく」を通じて、子どもたちがより科学に興味をもってもらえれば幸いです。参加者の皆さま、今回この企画に携わった関係者の皆さま、誠にありがとうございました。

■櫻井 英雄の感想
普段、私が科学館で行っているワークショップと違って参加者の反応が見えづらいため、なかなか難易度が高かったです。
時に深海などの調査をする際に無人の探査機を使用することがありますが、ある研究者が「実際に自分がそこに行き、自分の目で見たほうが多くの発見がある」とおっしゃっていたことを思い出しました。
最初はどのように進めたらよいか困惑しましたが、途中から「絶対に集中して聞いてくれている」と開き直り進めたところ、結果としてはよい反応をいただけました。

板橋区立教育科学館に勤める櫻井

コングレは、科学館を中心に形成したSDGs実践のプラットフォームにおける様々な取り組みを通じて、社会とのつながりを積極的につくることで、未来を具体的に描ける子どもたちを増やすという取り組みを行っています。
詳しくは大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」の共創チャレンジ「科学館とSDGsを実践しよう!」をご確認ください。