新潟市で「G7新潟 財務大臣・中央銀行総裁会議」が開催されました

2023年5月11日~13日の3日間、新潟市の朱鷺メッセで「G7新潟 財務大臣・中央銀行総裁会議」が開催され、株式会社コングレは会場設営・会議運営を担当しました。

ロの字の机の中央スペースには日本庭園をイメージした装飾
写真出典:「G7新潟 財務大臣・中央銀行総裁会議」公式Webサイト

本会議は、日本、米国、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダの7か国の財務大臣及び中央銀行総裁などが一堂に会し、世界経済情勢やマクロ経済政策、幅広いグローバル経済に関する諸課題について議論する場です。開催地を各国の持ち回りにして毎年開かれており、日本で開催されるのは、2016年に仙台で開催されて以来です。

会期中は、G7財務大臣・中央銀行総裁会議のほか、招待国を加えたダイアローグセッション、財務大臣・保健大臣合同セッション、中央銀行セッションなどの各種セッションにおいて、ロシアによるウクライナに対する侵略戦争への対応や、金融セクターの動向、途上国の債務問題、気候変動、国際保健、経済安全保障、金融デジタル化、国際課税などが議論されました。また、ウクライナのマルチェンコ財務大臣がオンライン出席し、G7によるウクライナへの財政支援についても議論され、最終日には世界の金融システムの安定に向けて適切な行動を取る用意があることやウクライナ支援などを盛り込んだ共同声明が採択されました。

集合写真 屋外にて
写真出典:「G7新潟 財務大臣・中央銀行総裁会議」公式Webサイト

G7サミットをはじめとする国際会議では、世界経済や地域情勢、様々な地球規模の課題について討議する会議のほかにも、開催地の魅力を世界に発信して地域活性化を図ることや、地元の市民や子どもたちに国際交流や社会課題を身近に感じていただき、有形無形のレガシ-を残すことも重要な開催意義の一つです。今回も各国の出席者が"新潟"を堪能できるイベントや、開催地である新潟県・市による市民向け機運醸成イベントなどが数多く行われました。

初日は、日本政府・地元推進協議会共催 歓迎レセプションで各国の皆さまをおもてなし。
オープニングパフォーマンスでは、佐渡市を拠点に活動する太鼓芸能集団『鼓童』の迫力ある演奏や、新潟市の中心街・古町地区で江戸時代から約200年続く古町芸妓の華やかな舞などが披露された後、新潟和牛や南蛮海老など、県産の食材を使った料理や県内89蔵の地酒が振る舞われ、日本文化と新潟の芸能や料理に親しんでいただきました。

太鼓芸能集団『鼓童』による演奏
写真出典:「G7新潟 財務大臣・中央銀行総裁会議」公式Webサイト
古町芸妓の華やかな舞
写真出典:「G7新潟 財務大臣・中央銀行総裁会議」公式Webサイト

2日目に行われた日本政府主催の夕食会では、和食懐石や日本酒を楽しんでいただきつつ、今回のG7のために特別に準備した打ち上げ花火をご覧いただきました。

また、会場内には新潟の歴史や文化、名産品などを紹介する展示が設置されました。新潟の地酒や打揚花火玉のレプリカ、錦鯉、江戸時代から明治時代にかけて活躍した海運船『北前船』、そして"みなとまち新潟"の歴史を紹介するブースなど、どれも新潟を身近に感じられるものです。

夕食会で打ち上げられた花火
写真出典:「G7新潟 財務大臣・中央銀行総裁会議」公式Webサイト
新潟の地酒の紹介ブース
写真出典:「G7新潟 財務大臣・中央銀行総裁会議」公式Webサイト

このような大きな意義のある国際会議の運営を無事に終了することができ、ご関係の皆さまのご支援、ご協力に心より感謝申しあげます。