Menu
トップページ > ニュース >
2023年10月杉並区高円寺にオープン!“未来をつくる杉並サイエンスラボ「IMAGINUS(イマジナス)」” ~コンテンツの一部と空間イメージを公開
施設運営
2023.06.15

2023年10月杉並区高円寺にオープン!“未来をつくる杉並サイエンスラボ「IMAGINUS(イマジナス)」” ~コンテンツの一部と空間イメージを公開

―廃校利活用のモデルケースともなるアップサイクルな科学体験施設―

株式会社コングレ(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:武内 紀子)は、東京都杉並区の旧杉並第四小学校跡地に次世代型科学教育の新たな拠点として、“未来をつくる杉並サイエンスラボ「IMAGINUS(イマジナス)」”を2023年10月に開業します。
「IMAGINUS」は “Science in Me(わたしのなかの科学)”を合言葉に、自分の中に、暮らしの中に、地域の中に、いつのまにか息づく科学との出会いの場を創出します。

2020年、学校統廃合によりその役割を終えた杉並区立杉並第四小学校。
100年に迫る長い歴史と、そこで紡がれた記憶に満ちた場所に、これまでにはない全く新しい科学体験施設として新たな命が吹き込まれます。

■未来をつくる杉並サイエンスラボ「IMAGINUS(イマジナス)」について
コングレは東京都杉並区より旧杉並第四小学校跡地活用の「次世代型科学教育の新たな拠点等の整備・運営事業者」に選定され、官民一体の共同プロジェクトを開始しました。その拠点として2023年10月に誕生するのが「IMAGINUS(イマジナス)」です。

「IMAGINUS」のコンセプトは「生きる力を涵養(かんよう)する」。涵養とは「自然にしみこむように、養成すること」です。一見難解に感じられる「科学」や「理科」が、創造性に富み、驚きや感動に満ちた営みであることを感じてもらいたい、そうした想いを込めています。施設名称の「IMAGINUS」は「IMAGINE(想像する)」と「US(わたしたち)」から成る造語で、“SUGINAMI(スギナミ)”のアナグラムでもあります。

■【体験】【思考】【創造】【発信】4つの要素が有機的につながるコンテンツデザイン
新しい科学体験施設を目指すIMAGINUSでは、来館者の行動を起点としてコンテンツを設計しています。
これまでの科学館では、主に小学校低学年をメインターゲットに据えた展示や体験学習が中心となっていたことに対し、IMAGINUSでのコンテンツ展開は、幅広い世代に向けた【体験】【思考】【創造】【発信】というフローが意識されたものになっています。「おもしろいとはどういうことか?」という視点で考えられた多彩なコンテンツが、小中学生はもちろん、高校生、大学生、社会人、高齢者までが同じように心躍らせる場所の実現につながっていく、そのような、あらゆる人たちが楽しめる場所を目指します。

日本初上陸の科学体験プログラムなど魅力的なコンテンツ「 科学体験ラボ Science in Me 」

「サイエンスショーエリア」と「科学体験エリア」という2エリアから構成される、科学体験ラボ。
IMAGINUSのメインコンテンツと呼ぶに相応しい、従来の科学館とは一線を画す、大人から子どもまで楽しめる体験型のエリアです。

■サイエンスショーエリア
科学体験ラボの主役となるのはNutty Scientists(ナッティ サイエンティスト)のサイエンスショー。欧州で生まれたこの科学体験プログラムは、子どもたちの想像力と好奇心を刺激するエンタテインメント性に富んだステージプログラムに特徴があり、子どもたちは観客ではなく参加者としてステージに上がることも珍しくありません。世界55か国以上での導入実績を誇るNutty Scientistsでは、多彩なスクリプト(台本)が準備されており、各国の状況に合わせたカスタマイズも可能。日本独特の文化的背景も組み込むことで、IMAGINUSを訪れる子どもから大人までの科学マインドを刺激します。

■科学体験エリア
興味・関心が向かう先として「自分でも何かをつくりたい」という場所を用意することも重要なポイントです。
サイエンスショーエリアの前後にある科学体験エリアでは、自らの手を動かしながら実験や工作などを楽しむことができ、
サイエンスショーエリアで目にした「少し奇妙な実験」の追体験も想定しています。

当時の小学校の面影が残るノスタルジックでモダンな施設にも注目

■ワークショップルーム/実験室
ワークショップルームと実験室は共に「自分の好きなことを深掘りする」ための空間です。IMAGINUSでは「子どもたちの心が動く瞬間」を大切にし、柔軟な発想でほかにはないプログラムを提供します。「学習であるべき」という固定観念にとらわれず、
「多様な方々に、とにかくおもしろく楽しい体験を提供する」ことを第一に考えています。 また、科学に関するプログラムのみならず、3Dモデリングをはじめとした次世代型基礎教養や、マネーリテラシーやプログラミング教育といった「生きる力の涵養」につながる幅広いテーマを取り扱っていきます。

■ものづくりラボ
想像したものを自らの手を使って形にすることができる「ものづくりラボ」。
3Dプリンターやレーザーカッターなど、最新のデジタルファブリケーション機器をオンデマンドで使用することができ、ものづくりの楽しさを体感することができます。古着の町・高円寺にちなみ、裁縫関連の要望にも応えます。初めて機器を使う方向けに、多彩なワークショップもご用意します。

■映像スタジオ
オリジナル動画の撮影・配信に対応する映像スタジオ。個人レベルでは実現が難しい撮影スペースと機材を取り揃え、クオリティの高い動画撮影・制作の場を提供します。また、独自のテーマ設定、撮影技術、ストーリーテリング、映像効果などを駆使し、科学のおもしろさをIMAGINUSから広く世の中に伝えていきます。

■カフェ
IMAGINUSに集う人たちのコミュニケーションの場となるカフェスペース。カフェのみの利用にも応える充実した飲食メニューを用意しており、店内に据え付けられた薪ストーブも魅力のひとつです。火を囲みながらのトークイベントなど、幅広い使い方に対応する空間です。

■ショップ/自由工作室
ここだけの記念の品は、楽しかった思い出を呼び起こしてくれる大切な宝物。実験工作キット、プログラミングロボット、科学関連のカプセルトイなどが並ぶ予定。ものづくりラボで生まれたグッズを商品化するなど、IMAGINUS内での連携も視野に入れています。購入した工作キットをその場で楽しめるスペースも用意しています。

日本の科学教育の現状と課題

近年、教育分野のキーワードとなっているのが「STEAM教育」。
「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Art (アート/リベラルアーツ)」「Mathmatics(数学)」の5つの領域の頭文字を組み合わせた教育概念で、複雑化し不確実な変化が続く時代にあって理系や文系の枠を超えて学び、問題発見力と課題解決力を育む学習が求められています。

日本の科学教育の水準は、国際的な学力比較調査結果を見ても一貫して高いレベルにあり続けていますが、その一方で中学校への進学を機に「楽しく学ぶこと」や「役に立つと実感すること」が難しくなっている実情も浮かび上がっています。

また、2000年以降、自然科学分野での研究成果が高く評価される日本人科学者が誕生する一方で、日本の科学教育は研究予算減少や研究者の海外流出といった課題にも直面しています。

では、これからの日本の科学教育はどうあるべきでしょうか。私たちは、問題発見力と課題解決力を身につけるためには「探究する心」を育み、勉強としてではなく、人生とのつながりがあるものとして、科学を楽しく学ぶことができる仕組みや場所が求められていると考えています。その土壌は必ずしも学校教育だけで培われるのではなく、幼い頃から科学の奥深さに心動かされる「科学とのふれあい」の場が、今こそ必要なのです。

廃校の活用と地域に根差したコミュニティの形成

少子化に伴う児童生徒数の減少等により、全国で廃校となった公立学校は、2021年度だけでも小学校が227校、中学校が73校、高校等が35校。2002年度以降の廃校延べ数は8,580校で、そのうち利活用用途が決まっていない施設は約1,200校にも達します。廃校は、地方公共団体にとって貴重な財産であり、地域の実情やニーズを踏まえて積極的に有効活用していくことで、維持管理費や公共施設の施設整備コストの縮減、地域コミュニティの維持・活性化などの様々な効果が期待されています。

IMAGINUSは、自治体と民間それぞれの得意領域を掛け合わせて企画・運営する施設であり、地域に根差した新しい科学体験施設として実績をつくることができれば、新たな廃校利活用のモデルケースのひとつになるとも考えています。地域で共に生きる「顔の見える人たち」との関係性を育み、地域コミュニティとの繋がりを意識した運営方針で、年齢・性別・科学知識・学習経験を問わずあらゆる人たちに愛される場所を目指します。

「IMAGINUS」の施設概要

事業名 :次世代型科学教育の新たな拠点
名 称 :未来をつくる杉並サイエンスラボ IMAGINUS(イマジナス)
所在地 :〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-14-13
アクセス:JR中央線「高円寺駅」より徒歩5分
開 業 :2023年10月
開館日 :不定休
開館時間:9:00~21:00 ※プログラムによって開館時間が異なる場合があります
運 営 :株式会社コングレ