キッザニア東京で「令和7年度ユニークベニューショーケースイベント」が開催されました
MICEの誘致と開催のための多様な活用方法をご提案
2026年1月20日、「令和7年度ユニークベニューショーケースイベント」(主催:公益財団法人東京観光財団(TCVB))がキッザニア東京で開催され、株式会社コングレは企画運営を担当しました。
当日は、キッザニア東京を貸切とし、オープニング演出、体験型パビリオンプログラム、MICE先端テクノロジー体験、参加型パレードなど多彩な演出を通じて、ユニークベニューの新たな活用の可能性を提示しました。
本レポートでは、当社がPCO(Professional Congress Organizer)として企画提案を担当したショーケースイベントの取り組みを、MICEの誘致および開催、MICEでのユニークベニュー活用を検討する際のご参考として紹介します。

大道芸パフォーマンスとスペシャル楽団による演奏
ユニークベニューとは
ユニークベニューとは、歴史的建造物や文化施設、公的空間などを会場として会議やレセプションを開催することで、特別感や地域特性を演出できる会場を指します。一般的なMICE施設とは異なり、庭園や神社、美術館、商店街など日本や地域らしさを感じられる特別な場所として活用が期待されています。
今回の会場である「キッザニア東京」は、通常は子どもたちが職業体験を通じて社会の仕組みを学ぶ体験型テーマパークですが、貸切利用をすることで施設の特徴を生かした特別感のあるイベントを開催することができます。
参加者のみならず、パートナー等同伴者も参加可能な感動体験型イベント
東京観光財団では、国際会議などのMICE誘致を積極的に推進するとともに、ユニークベニューの活用促進に力を入れており、MICE誘致につながる新しいユニークベニューの活用を提案するショーケースイベントを通じて、東京の街が持つ魅力を発信してきました。
本イベントは「参加者のみならず、パートナー等同伴者も参加可能な感動体験型イベント」をテーマとしています。
キッザニア東京の街並み空間を夜間に貸切とし、参加者の皆さまが主役となる特別な空間へと転換しました。これにより、参加者同士の自然な交流やネットワーキングを促進するだけでなく、チームビルディングや同伴者へのホスピタリティにおける新たな可能性を提示する構成としています。
ユニークベニュー活用の4つの提案
本イベントでは、キッザニア東京の施設特性を活かし、ユニークベニューならではの活用方法として、4つの提案を組み合わせたプログラム構成としました。ここでは、今後のMICE開催において想定される利用シーンや、会場内で起こり得る交流・体験の在り方を踏まえ、実際の開催を見据えた演出・プログラム設計の提案として、その内容をご紹介します。
①施設全体をMICEの舞台へと転換
キッザニア東京の持つ世界観を活かし、施設全体をMICEの会場として設計・演出することを想定した提案です。
当日は、キッザニア東京の通常営業終了後、約3時間という限られた準備時間の中で会場設営を行いました。照明・音響・映像演出の準備やステージ設営、導線設計などを進め、子どもたちが日中に過ごしていた「街」を、MICEの開催に対応したイベント空間へと転換しています。
メインステージを設けた中央広場では、天井や時計台を活用した照明演出により、キッザニア東京ならではの街並み空間を印象的に演出し、通常営業時とは異なる非日常的な世界観を創出しました。
あわせて、メインステージ周辺ではウェルカムドリンクやフィンガーフードを提供し、参加者が自然に集い交流できるレセプション空間としています。


また、大道芸パフォーマンスやスペシャル楽団による演奏を街角で随時展開し、街並み空間全体に賑わいと高揚感をもたらしました。
オープニングでは、メインステージにて映像と生演奏を組み合わせた演出を行い、イベント全体の世界観を印象的に表現しています。




② メインステージを起点とした主催者メッセージとテクノロジー活用の演出提案
MICE開催の際に、メインステージを設置して主催者等の挨拶を行うことを想定した提案です。
主催者および施設代表者の挨拶をより効果的に参加者へ届ける演出として、メインステージを情報発信の拠点として位置づけ、先端テクノロジーの活用事例を紹介するステージ演出を行いました。
主催者挨拶では、東京観光財団の藤村博信コンベンション事業部長が登壇し、本イベントの開催趣旨について説明しました。
続いて施設代表者による挨拶では、キッザニア東京の神崎令子館長が登壇し、キッザニア東京ならではの施設特性や、本イベントにおける会場活用の意義について説明しました。


主催者挨拶にあわせて、ステージ背後のLEDパネルには、同財団の前田康行常務理事のデジタルヒューマン映像が投影され、藤村氏との掛け合いを展開し、参加者に強い印象を残しました。
このデジタルヒューマンは、ナブラワークス株式会社のデジタルヒューマンコンシェルジュの技術を活用したものです。
会場内には、同社のデジタルヒューマンコンシェルジュをはじめ、株式会社FlyByによる画像自体をリンク化する"見えないコード"「LuminaryAR」や、株式会社Datailoによる会場案内やマッチング、FAQ対応を多言語で自動化し、スムーズな運営を支援する「HYOKA AI Concierge」など、3社による先端テクノロジーの展示を実施。これにより、イベント運営や参加者案内におけるテクノロジー活用の可能性を具体的な事例として示しました。

③キッザニア東京のパビリオン体験をMICEに活かすプログラム設計提案
MICE開催時に、参加者同士の交流やチームビルディングを目的に、会場が本来持つ体験コンテンツをプログラムとして組み込むことを想定した提案です。
本イベントでは、通常は子どもたちのみが参加できる職業体験プログラムを大人向けに提供することで、キッザニア東京が本来持つ体験コンテンツをMICEに活用しています。
参加者は事前に割り当てられたパビリオンを中心に、食品開発やものづくり、サービス業務など、さまざまな分野の体験型プログラムに参加しました。同じパビリオンで体験を共にすることで、参加者同士の自然なコミュニケーションが生まれ、交流や関係構築を促す設計としています。



④会場全体を舞台とした参加型パレードによるフィナーレ演出
会場全体を舞台とした参加型の演出でイベントを締めくくることを想定した提案です。
イベントのフィナーレとして、会場全体を舞台に参加型パレードを実施。参加者は、光るストラップを身に着け、フラッグや山車を手にし、スペシャル楽団の演奏とともにキッザニア東京の街並み空間を周遊し、会場全体が一体感に包まれて行きました。
このようにステージ演出やプログラムの体験を会場全体へと波及させ、イベントを一つのストーリーとして完結させる構成をご提案してみました。


本イベントを通じて、これからMICEの誘致や開催を検討される皆さまに、ユニークベニューの新たな活用方法や、その可能性を感じていただければ幸いです。
コングレは、PCOとして、主催者の目的や開催地の特性に寄り添いながら、ユニークベニューを活用したMICEの企画・運営に取り組んでまいります。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。