「2025国際首長フォーラム(2025 International Mayors Forum)」が開催されました
強靭な未来のために今すぐ行動をーSDGsのローカライゼーションと『未来のための協定』の推進
2025年10月14日~16日、「2025国際首長フォーラム(2025 International Mayors Forum)」が愛知県豊田市の名鉄トヨタホテルとホテルトヨタキャッスルで開催され、株式会社コングレは本フォーラムおよび関連イベントの企画・運営を担当しました。
フォーラムでは、SDGs達成に向けた都市の役割や地域連携のあり方を共有するため、セッションや展示、レセプション、サイトビジットなど多彩なプログラムが実施され、国内外から延べ300名が参加しました。


国際首長フォーラムとは
国際首長フォーラムは、地方自治体が持続可能な開発目標(SDGs)の実施に向けた政策対話と知見共有を行うことを目的として開催されています。
日本で初めて開催された本フォーラムは、国際連合地域開発センター(UNCRD)と、国際連合経済社会局(UN DESA)、国際連合持続可能開発事務所(UNOSD)、豊田市が共催し「強靭な未来のために今すぐ行動をーSDGsのローカライゼーションと『未来のための協定』の推進」をテーマに世界各国の首長や専門家が一堂に集まりました。
サステナビリティの取り組み
本フォーラムの運営においては、持続可能性への配慮が全体方針として掲げられ、会場の電力を再生可能エネルギー由来の「3N100電力」で賄うとともに、廃棄物の分別や再利用、地産地消を意識したケータリング、再利用什器を活用した会場構成など、環境負荷低減に向けた多様な取り組みがフォーラム全体を通じて展開されました。
当社はPCO(Professional Congress Organizer)として、これらの取り組みを含む会議全体の企画提案に携わっております。
伝統和紙「小原和紙」を活かしたIDカード
自然素材を生かした環境負荷の少ない製法で一枚ごとに異なる風合いを持つ、豊田市小原地区の伝統工芸である手漉き和紙「小原和紙」を基材に、印刷用紙を貼り合わせて参加者のIDカードを制作しました。
完成したIDカードはケースに収納した状態で参加者へお渡ししましたが、その封入作業に際しては、就労継続支援事業所の皆さまにご協力いただきました。


また、制作工程や職人の手仕事を紹介する動画を公式サイトで公開し、会議後には和紙工房を訪問するツアーも実施。地域の自然と文化、素材づくりへの理解を深めるきっかけとなりました。

布のアップサイクル素材によるネームホルダーストラップ(クールストラップ)
IDカードと組み合わせて使用するネームホルダーストラップには、豊田市で回収された衣類をリサイクルした素材を採用しました。これは、株式会社JEPLANの技術により、回収された衣料品から精製したポリエステル糸を用いた生地で製作されたもので、伸縮性と防しわ性、吸水速乾性に優れています。また、首裏部分を保水することで抜群の冷感性が発揮され、昨今の猛暑対策としても快適に使用できる製品です。
回収された布が新たな価値あるものに再生されたこの取り組みは、本フォーラムの理念を「身につけるツール」として表現する試みでもあり、参加者からもご好評をいただきました。

SDGsに配慮したコングレスグッズ
配布物にはリサイクルコットン製トートバッグや自動車製造工程で発生する廃棄物「本革端材」を活用したTOYOTA UPCYCLE製品のペンケースを取り入れ、長く使える"SDGsに配慮した記念品"を提案しました。


開催地 豊田市の魅力発信
公式レセプションを開催したホテルトヨタキャッスルでは、地産地消の食材を活用したメニューや、着物の着付け体験、呈茶(茶道)コーナーなど、開催地 豊田市の文化に触れる体験の機会を提供し、海外の参加者にお楽しみいただきました。


今後も、主催者や地域の皆さまと連携しながら、持続可能なMICEの推進に取り組んでまいります。