MICE業界の脱炭素化へーコングレとZeveroが協業を開始

株式会社コングレ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:武内紀子、以下「コングレ」)と、企業の脱炭素経営を支援するグローバルスタートアップ、株式会社Zevero(本社:東京都、代表取締役 谷内樹生、以下「Zevero」)は、MICE※における脱炭素支援とサステナブルMICEの推進を目的に、協業を開始しました。

脱炭素×MICEの融合で、新たなスタンダードを創出

気候変動対応が国際社会の共通課題となる中、国際会議、学術集会、展示会・イベントなどのMICEにおいても例外ではありません。開催に伴う温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gas、主にCO₂)排出への配慮は、もはや単なる要件や付加価値ではなく、イベントの開催意義そのものを問う基準となりつつあります。こうした価値観の転換を受け、MICE業界でも脱炭素化への本格的な取り組みが求められています。

今回の協業は、MICEをトータルにプロデュースする企業として、国際会議や展示会、MICE施設を通じて社会課題解決・地域活性化に取り組むコングレと、温室効果ガス排出量の可視化と削減を専門とするZeveroとが、互いの専門性を生かし共に取り組むことで、MICEにおける脱炭素化の本格的な支援体制を構築するものです。

Zeveroはこれまで、アサヒグループジャパン株式会社、白馬村、酔鯨酒造株式会社など、業種も規模も異なる多様な企業との協業を通じて、GHG排出量の算定から削減戦略の立案・実行までを一貫して支援してきました。

一方、コングレは、年間244件(2024年)のコンベンション(国際会議や医学系の学術集会等)の運営実績を有し、MICE施設(国際会議場や展示場、カンファレンスホール)および文化施設など全国で約90の施設を運営しています。また、GDS-Index(Global Destination Sustainability Index)の日本事務局としての活動や、地方創生・都市開発において、MICEを活用するための戦略立案や誘致・企画に参画し、様々な角度から持続可能な取り組みを推進してきました。

両社の知見が融合することで、GHG排出削減の専門性とMICEにおける企画・マネジメント力を組み合わせた、実効性の高い支援体制が生まれます。サステナビリティを"理念"にとどめず、"実装"へと導くパートナーとして、MICE業界における新たなスタンダードの確立を目指します。

協業により目指す主な取り組み

本協業において、両社は以下の分野での連携を想定しています。それぞれの強みを活かしながら、脱炭素化をMICEに広げていきます。

  • コンベンション(国際会議・学術集会)におけるGHG排出量の可視化・レポート支援

  • 自治体・DMOに向けた「脱炭素MICE誘致支援」コンサルティング

  • 「環境配慮型イベントパッケージ」の共同開発

  • コングレの携わるMICE施設利用者向けGHG排出量の可視化・レポート支援