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コロナ禍で考える―コングレにできること

レポート

コロナ禍で考える―コングレにできること

新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々、および、ご家族、関係者の皆様に謹んでお悔やみ申しあげますとともに、罹患された方々には心よりお見舞い申しあげます。また、このような状況にあって、治療や感染拡大防止に当たられている医療従事者の皆さまをはじめ、行政の皆さま、生活の維持のために尽力いただいている皆さまに、改めて深く感謝申しあげます。

株式会社コングレは、1990年の設立以来、医学系学術会議や医薬関連のコンベンション運営などを通じて、医学の研究者、医師、看護師、技師をはじめとする多くの医療従事者の皆さまとご一緒にお仕事をしてまいりました。また、全国90か所を超えるMICE施設や、文化観光施設の管理運営業務を通じて、地域の皆様とともに、安心・安全なまちづくりも推進しています。今回は、私たちのコロナ禍における取り組みの一部をご紹介します。

コングレが指定管理者を務める施設「横浜こども科学館(はまぎん こども宇宙科学館)」で、3Dプリンターで作製したフェイスガードを医療機関に寄贈しました

「横浜こども科学館(はまぎん こども宇宙科学館)」は、コングレが指定管理者として管理運営を担当している科学館です。「工作教室用の10台の3Dプリンタを使って、フェイスガードを制作し、お困りのところに寄贈できないか」そんなボランティアさんの声から取り組みがスタートしました。海外で無償公開されている設計図面を入手し、3日間で100個のフェイスガードを作製。横浜市とご相談し、市内の医療機関と地域ケアプラザなどの福祉施設に寄贈いたしました。喜んでいただけたことが何より嬉しく、逆に力をもらっています。

新型コロナウイルスの影響で、医療用品の入手が困難な状況が続いており、中には、自作のフェイスガードを使用して診療に当たっている医療機関もあると聞きます。寄贈したフェイスガードは好評で、社会のライフラインとして営業されている銀行や市役所等からもご要望をいただき、追加で制作し、寄贈を続けているところです。

コロナに負けるな!科学館では新たな取り組みも企画中

科学館自体は、非常事態宣言を受け、2月29日(土)から休館していますが、非常事態宣言解除後の再オープンに向けて、さまざまな準備を進めています。毎年好評をいただいている「はまぎんキッズ・サイエンス トークイベント」は、プラネタリウムを会場として開催していましたが、感染拡大防止の観点から、動画の生配信で実施する予定です。また、Web会議システムを利用して遠隔地からも参加できる工作教室の開催や、科学館が隣接する公園(洋光台駅前公園)を活用した、あおぞらマルシェ、屋外教室など新たな取り組みも企画中です。皆さまの安全を確保しながら学びの場を提供する方法を日々模索しています。コングレは、この横浜こども科学館をはじめ、担当する新潟、千葉、山梨、神戸の各科学館とともに、これからも、コロナに負けず、地域の皆さまとともに様々な学びの機会が提供できるよう、引き続き尽力してまいります。

医療従事者の皆様への感謝の気持ちとともに―Friday Ovation―

株式会社コングレが運営を担当している福岡市役所1階の「福岡市情報プラザ」(福岡市中央区)では、「Friday Ovation」(新型コロナウイルス対策のため最前線で働く方々に感謝の拍手を)に参加しています。「Friday Ovation」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のために最前線で働く医療従事者や介護関係者、感染リスクがある中で私たちの命を支えてくれている全ての人々へ感謝の意を伝える取り組みで、毎週金曜日正午から感謝の拍手を贈る活動です。福岡市がこの取り組みを始め、活動は日本全国に広がっています。

福岡市情報プラザでは、この活動に初回から参加。九州支社からも、医学会・学術集会等でご一緒させていただき、大変お世話になった医療従事者の皆さまに精一杯の声援をお送りしています。
また、コングレでは、創立30周年の感謝の意もこめて、新型コロナウイルス感染症の拡大防止活動基金への寄付もさせていただきました(寄付額100万円)。微力ながら医療従事者の方々のお役に立つことができれば、と思っています。

新たなコミュニケーションの場の創造を加速します―バーチャル会議サービス―

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、国際会議や学会、セミナーなどの開催の中止、延期が相次いでいます。私たちコングレは、コンベンションをビジネスのコアとして、様々な形でコミュニケーションの場を創造してきました。新たな生活様式が求められる中、感染拡大を防止しながら医学会をはじめとする学術・研究の発表や関連産業の振興、またそのために欠かせない人々の交流を推進するために、バーチャル・オンラインでの学術集会開催支援サービス「MICEvirtual」の提供を開始しました。「MICEvirtual」は、Web型学術集会開催サービスで、これまで多くの医学会・学術集会、コンベンション等で協働してきたグループ会社のマイス・ワンが開発。コングレとともに、オンラインでの学術集会の開催をトータルにサポートします。

同じくグループの語学サービス専門会社であるコングレ・グローバルコミュニケーションズでは、既存のWEB会議システムを使った通訳サービスに加え、独自の遠隔同時通訳システム(RSI*)を活用したサービスも開始。このシステムを活用することで、遠隔地からの高品質な通訳サービスの提供が可能となります。コングレは、コンベンションに関わる多くの皆さまの安全を守りながら、様々なものを生み出していく「新しいコミュニケーションの場」の創造を加速させてまいります。

コングレは、「良い仕事をする」「地域・社会に貢献する」「活き活きとした社員の集合体」の3つを基本理念として掲げ、1990年の創立以来30年、人と人が直接出会うコミュニケーションの場を重視しながら国際会議や学術会議、文化・観光施設などで実績を積み重ね、お客さまの想いを形にしてきました。これからも、新たな仕組みを取り入れながら、医療従事者の皆さま、地域の皆さま、そして社会に貢献できるよう、精一杯取り組んでまいります。