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コングレ初の教育関連の展示会―プログラミング教育フェア2019 開催

インタビュー

コングレ初の教育関連の展示会―プログラミング教育フェア2019 開催

近藤 真司(こんどう しんじ) プロフィール

前職の株式会社ナゴヤドームでは、イベントやコンサートの誘致、企画運営を15年以上担当。その後、プロ野球球団のファンサービス企画やグッズの開発・販売を経て、コングレへ入社。中部支社の営業企画室長として、プログラミング教育フェアの準備を推進中。

インタビュアー:プログラミング教育フェア2019の内容を簡単に教えてください。

近藤プログラミング教育フェア2019 は、プログラミング教育に特化した専門展示会で、ポートメッセなごやで8月7日・8日に初開催します。

プログラミング教育に関わる教材やシステム等を紹介する展示会、専門家によるセミナー、教員向けのワークショップ、子供向けの体験教室など、プログラミング教育に関心のあるすべての方に役立つ情報を集約したイベントになるよう企画しました。プログラミング教育に特化したこの規模の展示会では、日本初といっていいかもしれません。

コングレは、グループ会社であるスペースメディアジャパン、指定管理者を務めるポートメッセなごやとともに「プログラミング教育フェア実行委員会」を構成し、主催者として携わっています。

インタビュアー:そもそも、なぜプログラミング教育フェアを主催することになったのでしょうか?

近藤:開催場所で共催のポートメッセなごやは、2018年4月からコングレが指定管理者を務める施設です。そこでのイベントの企画テーマの1つがプログラミング教育でした。小学校でのプログラミング教育が2020年4月から必修化されるのはご存知でしょうか?プログラミング的思考を持った人材の育成などを目的に開始されるのですが、教育の現場では、初めての試みであることもあり、何をどう始めればよいのか、どんな教材があるのかなど、とさまざまな懸念や、不安の声があるとの報道を目にしていました。2020年必修化開始に向けて2019年はまさに準備の年。世界のSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)教育強化の潮流に日本もようやく乗っていくという、非常にいいタイミングでした。

また、コングレは全国で複数の科学館を管理運営していますが、プログラミング関連のイベントはいつも好評で予約が殺到するという情報がありました。潜在ニーズが非常に高いことがわかりましたし、すでにその業界のネットワークがある、というのも開催を後押ししました。実際、開催決定後も営業やイベント企画でネットワークをフル活用しています。会場では、コングレが指定管理者として関わる、はまぎんこども宇宙科学館・山梨県立科学館の協力で実現した、子供向け体験教室も開催します。

当社がスペースメディアジャパンとともに、(一社)日本UAS産業振興協議会と主催している展示会「ジャパンドローン(Japan Drone)」も、プログラミングという点においては非常に親和性が高く、出展やワークショップで関係する企業に協力してもらいました。まさにコングレが持つネットワークをフル活用した形です。

インタビュアー:今回の展示会の見どころを教えてください。

近藤:すべてご覧いただきたいのですが、特にセミナーは内容の案内を見てくださった方からお褒めいただくことが多いです。セミナーは、文部科学省、総務省、経済産業省の3省で立ち上げた「未来の学びコンソーシアム」プロジェクト推進チームの鵜飼佑氏のご協力のもと企画しました。①教育界の未来を予測するような内容のもの、②世界の最先端の情報・トレンドを紹介するもの、③地元に根差したもの、という3要素を柱に、日本のプログラミング教育界を代表する方、Google、日本マイクロソフトなど世界のTOP企業の方、地元のプログラミング教育の事例をご紹介いただける先生など、多彩な皆様に登壇いただきます。非常に充実した内容になったと思います。

2つめの特徴は、教員向けワークショップと子供向けプログラミング体験教室の2種を開催する、ということです。多くの学校関係者様に来場いただけるよう夏休み期間中である8月の開催にしたことに加え、本イベントを一般にも開放し、同様に休み中のお子様と保護者の方にもご来場いただけるようにしています。会場では、お子様が実際に機器に触れたり、体験講座を受講している姿を見ていただけるのです。お子様の反応をご覧いただくことで、他の展示会よりも授業の進行やリアクションなどがイメージしやすくなるのではないか、と思います。

インタビュアー:準備は佳境にあると思いますが、現在特に力を入れているところを教えてください。

近藤: 現在は、来場プロモーション活動に注力しています。前職のネットワークで地元名古屋のメディアの方にメディアパートナーとしてご協力いただき、また、業界メディアの方にもさまざまご協力いただいています。お子様の来場誘致には、名古屋市教育委員会様のご協力のもと、11万8千枚ほどのプロモーションはがきを市内の小学校で配布していただきました。加えて、より多くの学校の先生方にご来場いただくべく、愛知県内のほぼすべての教育委員会に足を運んで、お話をお伺いし、このイベントを紹介して回りました。ネットやメールが発達しても、やはり最後は泥臭く足を使った営業です!

インタビュアー:県内の市町村のすべての教育委員会へ訪問とはまたすごいですね。

近藤:それは本当に大変でした。大変でしたが、その分学びや気づきもありました。来年からの必修化に向けて、市町村の温度差は大きかったのですが、昨今の先生は本当に忙しい、というのは共通でした。英語教育、ダンスの導入への対応、部活と、先生方のご苦労に頭が下がります。今回のプログラミング教育必修化でも、基礎知識やノウハウなど、導入に向けていろいろな不安や疑問をお持ちのことかと思います。また、子供を持つ保護者の方からも多種多様な疑問が投げかけられている、とも聞きました。このイベントがプログラミング教育導入の「みちしるべ」的なものになればいいな、と思っています。

ご出展の企業様にもさまざまなご協力をいただいています。ぜひ多くの方にご来場いただき、第2回目が開催できるようにまずは初回を成功させたい、と思います。

インタビュアー:ありがとうございました。