Menu
トップページ > THINK Hub >
第30回日本医学会総会2019中部―舞台裏レポート―

レポート

第30回日本医学会総会2019中部―舞台裏レポート―

平成31年4月27日から29日まで、コングレが指定管理者として管理運営する名古屋国際会議場を主会場として、「第30回日本医学会総会2019中部」が開催されました。約3万人が参加する国内最大級の大型コンベンション。今回はその舞台裏をレポートします。

平成31427日から29日まで、コングレが指定管理者として管理運営する名古屋国際会議場を主会場として、「第30回日本医学会総会2019中部」が開催されました。医学会総会は、内科学会や外科学会など132の分科会を擁する日本医学会が日本医師会、日本医学会連合と協力して開催し、参加者数は約3万人にも及ぶ日本最大級のコンベンションです。4年に1度、様々な分野の医学・医療の研究者・従事者らが一堂に会し、重要課題が総合的に議論することから「ドクターのオリンピック」とも呼ばれています。

経験豊富なディレクター陣が運営をサポート

大型学会を運営する際は、機能と会場ごとに責任者を配置します。今回の医学会総会では、責任者だけで50名強。医学会総会は4年に1度日本各地で開催されるため、2003年(福岡)総会や2007年(大阪)総会の運営を担当した九州支社や大阪本社の社員など、国内拠点および海外からも経験豊富なメンバーが名古屋に集結し、運営を支えました。

周辺イベントやVIP対応も全部、医総会

大規模な医総会ともなると、関連業務は多岐にわたります。例えば、招待されるVIPの方々への講演日時の連絡や、宿泊・交通の手配などの調整業務。今回は約600名の各専門領域を代表する方々にスムーズにお越しいただくために、細心の注意を払いながら取組みました。

また、医学会総会では、学術会議のほかに、一般の方が自由に参加でき、病気や医療についてのさまざまな情報を医師や経験者から得られるイベントとして、市民公開講座も多数開催されます。今回の市民公開講座は、どの会場も熱気にあふれ、地域社会での注目度の高さがうかがわれました。

コングレが管理運営するポートメッセなごやでは、学術総合展示や第116回日本内科学会総会も同時期に開催。会場が複数に渡るため、各会場を回る専用のシャトルバスを配備したり、会場に大規模な装飾を施したり。まさにあれもこれも医学会総会の業務。幅広い対応が求められました。

会議期間中のお楽しみ―名古屋めしで地域のPRも忘れずに

そして、学会に参加される方々の楽しみのひとつは、地元の食材を使った昼食!ランチョンセミナーでは名古屋めしのお弁当も用意し、名古屋のアピールに余念がありません。参加者の皆様にも温かいご飯をお召しあがりいただけるよう、名古屋国際会議場の中庭に大きなテントをたてて、キッチンカーも招集。できたての名古屋めしのおもてなしは、皆様に好評をいただきました。

大型コンベンションでは初の試み―顔パスチェックインの導入―

日本医学会総会は100年以上の歴史と権威のある学会ですが、今回の第30回総会では最先端のIT技術を駆使した“スマートコンベンション”の取り組みが話題となりました。なかでも、世界トップ技術による顔認証での参加受付システム「顔パスチェックイン」は、大型コンベンションでは日本初の運用(当社調べ)。カメラに顔をかざすと数秒でネームカードが出てくる様子に、参加者は驚きの声をあげていました。

「顔パスチェックイン」の開発・運用を担当したのは、コングレグループの、 ITシステム開発の専門会社マイス・ワンで商品企画を担当する髙橋理史さん。認証には紙もスマホも不要なため、参加者はカバンからものを取り出す必要がなく、まさに顔だけ。受付が劇的に簡略化され、混雑緩和につながり、主催の先生方からも高い評価をいただきました。

平成から令和へ―新たな医学会総会へ

医学会総会は、時代とともに市民や患者に開かれた存在になってきています。学術講演会の最終日には一部のプログラムが市民に公開され、ノーベル医学賞受賞者の本庶佑氏や山中伸弥氏をはじめとする有識者の講演に、熱心に耳を傾ける市民で会場は満員になりました。

そして、いよいよ令和の時代が始まりました。平成の医学会総会の歩みは、平成2年に創業したコングレの成長の歩みでもありました。顧客や地域とのつながりを大切にしながら、皆様に育てていただいたコングレ。平成最後の「第30回日本医学会総会2019中部」は、顔認証システムや、スマートコンベンションなど、令和の時代に向けた新たな取り組みもスタートし、新時代を象徴するようなコンベンションとなりました。

コングレは、引き続き、人と人がつながる場所、時間、空間の舞台裏を支え続けます。